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コンピュータ依存の高校生のひとりごと
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ゲームレビュー ひぐらしのなく頃に祭 + カケラ遊び・アペンド版
 非常に面白かったので感想を書こうと思う。

 だが、どんなに面白くても、この作品が一般社会に認められることはまずないだろう。

 ひぐらしのく頃にと、アペンド版のカケラ遊びを借りてやっとの思いでクリアした(達成率は100%ではないが)100%達成。
 「総プレイ時間100時間以上!!」と謳われていた作品だったので、かなりの意気込みでプレイしていたのだが、50時間ほど(これでも多い笑)で全シナリオを終えることができた。サウンドノベルゲームは文を読むスピードがプレイ時間に影響するね。


 はじめに、少しだけ ひぐらしのく頃に という作品の紹介をする。

 もとは、コミックマーケットで頒布が始まったサスペンスやホラー、ミステリーといったジャンルのPC同人ゲームである。
 インターネットを介した口コミで人気が急上昇し、アニメ化や漫画化、ゲーム化などといったメディアミックス化がされ、同人の枠を越えた作品になっている。
 
 ゲームの種類としては、 サウンドノベルゲーム というものに分類され、アドベンチャーゲームとは異なる"小説"をモチーフにしているゲームである。プレイヤーは絵や効果音とともに表示される文を読んでストーリーを把握し、プレイヤーが主人公の目線となって物語を考察、そして主人公に正しい選択を促したり、実際に自分が主人公となって自ら行動を選択するというものである。原作である同人ゲームのほうでは、この「プレイヤーによる選択」というものがない。
 また、「プレイヤー視点で行動する」ということで、ギャルゲーと認識されがちだが、登場する女性キャラと仲良くなることを目的とするゲームではなく、そもそもそのような行動選択肢はない。

 ゲーム自体の内容のあらすじを、ひぐらしのく頃にを製作した同人サークル07th Expansionの公式サイトから引用して紹介。


昭和58年初夏。
例年よりも暑さの訪れの早い今年の6月は、
昼にはセミの、夕暮れにはひぐらしの合唱を楽しませてくれた。
××県鹿骨市。県境にある寒村、雛見沢村。
人口2千に満たないこの村で。それは毎年起こる。

雛見沢村連続怪死事件
(1979年~1983年)

毎年6月の決まった日に、1人が死に、1人が消える怪奇。
巨大ダム計画を巡る闘争から紡がれる死の連鎖。
昭和中期に隠蔽された怪事件が、蘇る。
陰謀か。偶然か。それとも祟りか。

いるはずの人間が、いない。
いないはずの人間が、いる。
昨夜出会った人間が、生きていない。
そして今いる人間が、生きていない。
惨劇は不可避か。屈する他ないのか。
でも屈するな。

君にしか、立ち向かえない。

http://07th-expansion.net/


 とまぁ、あまり楽しいお話しではない。連続殺人ノベル…。
 いつかの"少年少女が斧やナイフで家族を殺す殺人事件"が話題になったときに、「事件の根源ではないか?」と囁かれたことがあっただけあって、正直アブナイ作品であるのは間違いない。
 今回プレイしたPS2版はコンテンツアイコンが暴力のD17才以上対象のゲームとなっていた。
 残酷な絵はでないものの台詞や効果音が生々しかったり、説明描写が残酷だったりと、子供にはやらせたくないなという印象は受けた。

 で、本題の感想。


 残念な面白さを感じた。


 この作品は、非常によくできていると思う。
 これは、一見して抱く印象とは違って、恐怖作品ではない(と俺は思っている)。恐怖要素はもちろんあるが、それは物語のムードを盛り上げるために存在する材料のひとつでしかなく、メインではない。
 中高生に立ちはだかる大きな壁、友人関係、家族関係、いじめや恋愛といった難しい問題を取り扱い、さらには社会における格差や差別といったことまで扱っている、論理学と謳われるのも頷けるほど、思った以上に深い中身だった。少々、真相に気持ちのいい納得を得ることができなかったことは残念だったが、それを許せるくらいに他の要素が面白かった。

 ただ、残念だったのは色々やりすぎていたということだ。
 この作品が、"やりすぎ"によって成り立っているのは承知している。大ファンとして重々承知しているつもりだが、やはり生々しいというか、人間の奥の奥の心情を倫理をほぼ無視してリアルに描きすぎているような気がする。これは、正義ぶっている一般人には到底理解できないし、理解できても同調できない。俺もそのうちの一人であるから、素直に「ひぐらしは神www」とは言えないのである。
 もうひとつ。割り切って"オタゲー"に走りすぎているということ。
 声優陣はアニメを引き継いで、オタクアニメ業界では著名な人ばかりで(実際、俺がこの作品に触れるきっかけは声優だった)、この人選ならばギャルゲー的な展開を求めても仕方ないと思えるところはある。同人ゲームという、一般の人が知りえない領域であるジャンルから飛び出した作品が、方向性を一般向けにする必要はなく、そもそも"やりすぎ"によって一般人には理解できない作品であるために、割り切って、"オタゲー"としての演出ができてしまった。これは非常にもったいない。
 もっと別のアプローチで世に出てきていたならば、世代を越えて興味をもたれる作品になっていたろうにと、なんとなく思ってしまう。


 たぶん、そんな作品は他にもたくさんある。「Fateは文学、Airは芸術、CLANNADは人生、リトバスは友情、SchoolDaysは神話、ひぐらしは論理学…」という言葉があるように、本当に人の心を動かすような素晴らしい作品が世の中にはある。しかし、基盤がオタク向けとなっているところがどうしてもまずいと思う。「オタク要素が濃すぎれば、濃い一般人要素を入れればいい」という考えでは、広く愛される作品にはならない。どれだけ濃厚な一般人要素を混ぜたところで、オタク要素が入っていることにはなんら変わりはないのだ。そんなもんなんだって。きっと。

 俺はひぐらし以外はどれもこれも知らないけど、ひぐらしでわかった。オタク文化のなかに存在する作品にだって、素晴らしい作品がある。しかし、それを高らかに「ひぐらし神すぐるwww」と褒め称え、挙句の果てに「梨花ちゃん萌えww可愛すぎww」なんて評価をしてはオシマイ。

 極端なオタクがオタク全体のイメージになってしっているのが非常に切ないオタクな俺。もしかして俺のほうが少数なのか…??。


 原作をやろう。

 
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