Lost-Life





コンピュータ依存の高校生のひとりごと
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
冷静な人
 ネット上でもどこででも、冷静な見解というのは大事になっている。

 最近、"冷静"が減ってきていると思う。

 ブログの炎上、掲示板での誹謗中傷、殺人予告。
 どれもこれも、ネットの世界だけで収まれば人的被害というのは殆どないはずなのに、これが現実世界に多大な影響を与えてしまっているのは、近年のリアルとネットの距離の短縮にある。

 しかし、テレビで評論家が偉そうに言う「リアルとネットの区別がつかない人が増えている」は大きな誤りである。そんな人間は殆どいない。むしろ、ネットにどっぷり浸かっている人はリアルとネットの違いを誰よりも理解している。

 増えているのは、"冷静力"がない人間。
 電子掲示板やブログ、SNSなどの登場で、個人の意見主張、他の人間とのコミュニケーションが簡単になり、人間同士の距離が縮んだ。
 リアルとネットの区別がしっかりしている利用者は、リアルでできないことをネットでしようとする。位置づけがされない自由な場であるネットでは、発案から発言まで自由だ。

 ニコニコ動画を例にする。
 最近大量削除がされて大変だとかいわれているMAD(著作権を有する映像を視聴者が編集し公開する動画の形態)は、リアルでは発案できても発信できない。同時に発言も。
 しかし、ネットに繋ぐとあら不思議。不特定多数の人間の視聴が可能になり、視聴者がそれを煽ることまで可能になる。
 そこでなにが起きるかというと、冷静である意味がなくなってしまう。

 俺も昔MADを見漁る生活をしていたおかげでわかるのだが、MAD動画というのは真面目な編集を主としない。元の映像よりどれだけ面白おかしく編集できるかがMAD製作の醍醐味である。
 笑いに深い意味がないのと同じように、MADにも深い意味はない。つまり、それらは解説や考察を嫌う。
 すると、冷静がなくなる。

 腹筋崩壊www
 才能の無駄使いwwwww

 このようなコメントがMADの面白さを煽り、いわゆる笑いの無限ループが起きる。同時に、冷静の欠如の無限ループも起きる。そして、閉じた世界がつくられる。


 冷静を欠いた世界というのは、完全に閉口している。MAD動画は、それを知らない人間、元になった映像や音声を知らない人間にとってはつまらない動画だ。
 先日、「フタエノキワミ」で盛り上がっている友人たちがいた。一応、俺がネットオタクだということは誰でも知っていることなので、俺も知ってるだろうと思って笑いながら彼らは話しをフってくる。
 しかし、前々から言っているように俺は特にアニメやゲームを好くオタクではない。ニコニコ動画だって、どこかの誰かさんが弾いたギターのプレイ動画、音声、どこかの誰かさんが作った曲を聴くくらいしか利用していない。
 でも、話題にはなっているから名前くらいは知ってる。いつもどおり(アニメやゲームのネタフりはよくされる)適当に話しを合わせたが、今回はその後友人に言った。

 「"フタエのキワミ"ってなに?」

 冷静に、言った。もちろん、水を差すことは重々承知していた。閉口世界に熱を持っている人にとって、外界の世界の意見、見解はひどく冷たい。面白さを解説するなんて、できっこないからだ。冷静な人には勝てないのだ。
 彼は「るろうに剣心だよ」と教えてくれたが、それを(詳細には)知らない俺には「へぇ」としか言えなかった。

 よく世間からオタクと言われる人は、"冷静力を欠いている姿を露にしている人"だと思う。
 冷静力を欠くことは誰にだってある。スポーツ観戦のとき、映画鑑賞をしているとき、大好きなミュージシャンのライブに参加しているとき。
 それに「なにかが変だ」と感じるのは、それに興味がない人、或いはそれを知らない人だ。

 「AIRは泣ける感動作品だ!これは神過ぎる!」

 と言っている人を見て、PCゲームに興味がなく、PCゲームがなんたるかを知らない俺は「へぇ」としか言いようがない。
 しかし、仮に俺になにかしら他のPCゲームの経験があったとすれば、彼の意見に「へぇ」なんて単純なコメントはしないはずだ。

 それなのにも関わらず、そんな発言が飛び交うのは、ネットにも世界があることを知らない人間がいるからだ。

 2chがなぜ話題の大まかなジャンルを板で分け、そのあとスレッドで細分しているのか分かっていない人が少なくない。2chの板のスレッドは、他の板のスレッドとは関連するべきではない閉口な世界だ。「PCゲーム板」の「AIRに感動した人が集まるスレ」で上記の発言をすることは自然だが、学校のクラスで上記の発言をするにはかなりのリスク(冷静な人)がある。
 もちろん、クラスでの発言者に冷静力が足りないのではない。ネットとリアルの世界の区別がしっかりされ過ぎているのだ。

 このような発言をする人は、

「ネットにはいろんな人がいるから、批判されてもおかしくない」

 と考え、

「では、現実世界には限られた人間しかいない(関係できない)、自分のことを理解してくれる人なら批判はしないだろう」

 と考える。つまり、現実世界をホームと考えて、「ネットよりは理解されるだろう」という見解を持ってしまう。それは意識下、無意識問わない。
 そのような人が、テレビの偉そうな評論家に「ネットとリアルの区別がついてない」と批判されてしまうのだ。


 俺は、冷静になれない人の気持ちがよくわかる。わかるから、冷静に彼らのことを理解しようとはしないまでも、無視や阻害はしない。「AIRは神」とか「梨香ちゃんカワイス・・・」とか思ったり言ったりする人の気持ちが直接ではないがよくわかる。俺だって我を忘れて発言することだってある。
 しかし、これが"オタクをオタクたらためている大きな因子"だと自認しているオタクは少ない。

 オタクが現代の日本経済を支えている事実は顕著に現れている。
 オタクへの理解を嫌う人間がオタクを理解するためには、オタク自身がこのことに気づかなくてはいけない。冷静に、客観的な視点でものごとを考えることが大事なのだ。
 2chやニコニコ動画などのWebサービスを支えているのも言うまでもなくオタクであるため、別記事にも書いたIT発達も停滞してしまうように思う。

 もちろん、冷静になることが大事だということではない。ネットとリアルの共通点をしっかり理解した上で、開口した世界では巧く冷静になるべきだということだ。


 「AIRってライプニッツの微積分よりも感動する?」の質問に自信を持って自説を主張できれば、オタクはオタクでなくなる。

 もちろん、いい意味で。
スポンサーサイト
ComMent
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
SeCret: 管理者にだけ表示を許可
 
Track Back
この記事のトラックバックURL
http://lostonlife.blog118.fc2.com/tb.php/213-49dd93be
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。