Lost-Life





コンピュータ依存の高校生のひとりごと
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新しい音楽配信のスタイル -考察編-
 新しい音楽配信のスタイル -導入編- の続き。

 ニコニコ動画のせいでもうごっちゃごちゃ・・・。

 俺が、初音ミクと打ち込みドラムを使い、ギターとベースを弾いて自分で作った曲をニコニコ動画にアップしたとしよう。
 アップが終わったらまず、タグに「VOCALOID」と「ミクオリジナル曲」と「演奏したみた」を登録しておかないといけない。カテゴリに分類しておかないと、視聴者が動画を見る機会を極端に減らすことになってしまう。自分の動画にマッチしたタグをできるだけ多くつけるべきなのだ。
 たくさんの視聴者に高い評価をされ、動画ではなく元の音声ファイルを配信することになったとする。もちろん、ニコニコ動画内にはmp3などをアップできるようなアップローダーは存在しないため、他サイトのアップローダーを使うことになる。重ねて、ニコニコ動画は告知やアップ先の公開などをするのに向かないため、自分のブログやウェブページを別に設ける必要がある。そこで、作曲活動の記録や音声ファイルの配信をしたほうが、効率がいい上に制約がない。
 その後も多くの楽曲を作り演奏し、ニコニコ動画にアップ、俺の知名度はどんどん上がり、ついに過去の人気曲を収録したアルバムCDが発売されることになったとする。俺は印税ガッポガッポでウッハウハ・・・。


 <"みんなのタグ"という罠
 この話では、「VOCALOID」と「ミクオリジナル曲」と「演奏したみた」をタグとして登録しているが、俺が初音ミクではなく鑑音レンをボーカルに使った場合「ミクオリジナル曲」ではなく、「レンオリジナル曲」というタグを登録しなくてはいけない。すると、初音ミクの楽曲を求めて「ミクオリジナル曲」のタグを見るユーザーには、鑑音レンで作った俺の楽曲を視聴する機会を奪うことになるのだ。俺がギターとベースを弾かなかった場合「演奏してみた」タグを削ることになるが、同様に「演奏してみた」ユーザーの眼に触れる機会が激減する。
 実は、ニコニコ動画では知らないタグに関して徹底して知らないという状況がある。「アニメ」タグのヘビーユーザーが「政治」タグで有名な動画がなんだか知ってるでしょうか?
 一番問題なのが、この「タグシステム」は、ニコニコ動画ではなくユーザーに全てが任せられているということ。
 「VOCALOID」、「ミクオリジナル曲」、「レンオリジナル曲」、「リンオリジナル曲」、これらは全部ユーザーが「こういう風な分類したらいいんじゃね?」と思って勝手につけて勝手に広まったもの。
 上のはいくらか有名だけど、もし俺がアップするときに上のタグの存在を知らなくて「ミクオリジナル曲」とタグ登録をしてしまった場合、「ミクオリジナル曲」という強力タグからのアプローチは消え、知名度はいっこうに上がらない。


 <投稿者である証拠
 ニコニコ動画へアップした投稿者は原則として、ニコニコ動画から「名無し」として扱われる。自分で「俺は○○です」と名乗らない限り、誰が投稿しようが視聴者には同じようにしか見えない。
 これでは好きになったアーティストの他の楽曲を探すのが辛い。ニコニコ動画内にあるマイリストというサービスは、最低限の機能しかなく見づらい。


 <保存・・・?
 ある程度ニコニコ動画をやっている人なら、Flvで動画をダウンロード後、mp3などに変換する術を知っているが、コレはニコニコ動画公認の動画および楽曲保存方法ではないため、様々ある保存法のなかでどれを選ぶかが重要だと信じる人もいるらしい。
 しかし、通常再生モードとエコノミー再生モードでは動画の画質や音声の音質に差が出るため、ダウンロードする時間帯によっては違う音質のファイルを保存することになる。


 <時間帯によって音質が変わる
 前述のとおり、サーバー混雑時に表示されるエコノミーモードは、動画の画質と音質が下げられて再生されるため、毎回同じ楽曲を提供することができない。


 <ニコニコ動画?ブログ,ウェブページ配信?CD?
 CD発売までになると、ニコニコ動画上に動画があり、ブログやウェブページで楽曲を配信し、CDで売るという3つの配信方法がなされていることになる。どれも正しいのだが、「どれが正しいのか」と無意味に立ち止まってしまう視聴者がでてしまう。
 ニコニコ動画に動画があって、ブログには音声ファイルがなくて、CD売ってるという状況があるが、いっそニコニコも削除しろよと言いたいんだけど、無料で宣伝ができるニコニコ動画での配信を止めるとCDも売れない。


 <アーティスト名はミクなのか俺なのか
 MP3という音声圧縮方式にはタグという、音楽ファイルに情報を付加できる機能がある。
 今、出回っている殆どのMP3を扱うオーディオプレーヤーは、タグで音楽ファイルを管理する。
 ブログやウェブページで元の音声ファイルを配信することになると、大抵の人はそれをMP3形式にする。もちろん、その際にタグ情報を付加するのだが、アーティスト名を歌っている「初音ミク」にするかフィーチャリングした「凉平」にするかで大きな問題が生じる。
 「初音ミク」にした場合、タグ情報でファイルを管理するプレーヤーは、全ての初音ミクミュージックを同じように分類し、俺のことはほぼ無視する。
 しかし、フィーチャリングの「凉平」だと、また困ることがある。
 VOCALOIDの楽曲というのは、一応誰にでも作れる。よって、集めようによっては、100人のフィーチャーの作品を手に入れることができる。ひとり1曲の割合で。すると、フィーチャー名をアーティストに登録することにより、無駄なアーティスト細分化がされてしまうことになるのだ。
 しかし実際、こんなのはアーティスト名をまとめて「その他」にすればいい話。問題なのは、配信者がこれらをバラバラにしてタグとして埋め込むことだ。
 アーティスト名が「初音ミク」だったりフィーチャー本人だったり、配信者によって違う、ましてやタグ情報がないとなると、こちらで考えてタグを打ち込まないといけない。
 加えて、ニコニコ動画からFlvをダウンロードして音声化した場合は無論タグはないし、タイトルもあやふや。


 <ピアプロ?
 以前も紹介したと思うが、ピアプロという会員制VOCALOID楽曲の配信コミュニティがある。
 「ニコニコ動画で宣伝し、ピアプロで配信する」という流れで音楽を配信している人がいるが、ハッキリ言ってこれは困る。
 特に連携もしていない2つのコミュニティを跨がせられるというのは、誰だって困惑する。もともとのピアプロユーザーである俺は問題なくても、単にブログ、ウェブページやアップローダーを主として楽曲取得をしてきた人にとっては、つまずきポイントとなりかねない。
 2つが連携すればかなりいいんだけどな。


 <ブログ流行りすぎ
 ハッキリ言って、ブログは音楽を配信するのに不向きなメディアだ。
 ブログとはタイムリー性のある記事や、文字そのものに価値がある記事を載せる上で重宝するものであって、「MP3配信エントリ」なんて固定性のある記事は邪道なのだ。
 ユーザーも曲を得づらいし、日記兼配信ページとなっている場合、初見にもかかわらず「今日の晩御飯はカレー♪」みたいな音楽との関連性皆無な記事とご対面しなくてはいけないという気まずさもある。

 <VOCALOID?歌ってみた?演奏してみた?
 これが厄介。
 VOCALOIDミュージックで最も有名だと思われる「メルト」という楽曲がある。
 本家はもちろんryo氏がフィーチャーした初音ミクの楽曲なのだが、あまりの人気のためにこのメルトを「歌ってみた」り「演奏してみた」りする人が絶えない。殆どのニコニコ音楽の提供者はフリー、つまり事務所に所属していないため、簡単に楽曲の使用許可をとることができる。
 ニコニコ動画というグラウンドでは本家と同じか、それ以上のクオリティでアレンジ作品を公開することが可能になるため、どれが本物かわからなくなる
 「ガゼルが歌ったメルト」とか「バンドアレンジのメルト」とか、本家とは違った意味でブレイクしているメルトがたくさんある。どれも本物だと言えば終わってしまうし、これが新時代の音楽だと言えばなるほどそうかと頷けるかもしれないが、リスナーの困惑は必須となるだろう。


 「テレビCMの曲をCDを買ってコンポで聴く♪」なんて単純な音楽鑑賞とはかけ離れた複雑さ、いや乱雑さがこのなかにはある。つまり、デジタルディバイドの身近化が生まれているのだ。
 残念ながら、ケータイ世代の中高生なら格差を乗り越えられるかというとそうでもない。
 ケータイを使える人とパソコンを使える人、iPodは持ってる人とMP3タグを理解している人はイコールではないのだ。パソコンを理解している人とHTMLやC言語を理解している人がイコールではないのと同じように。
 せっかく新しい音楽のスタイルが生まれているのに世間的に認められないのはなんとも空しい気がしてならない。

 ハッキリ言って、ニコニコ動画に対する著作権問題はニコニコ動画以外からすればなんともない問題。権利者さえも、ニコニコ動画の規制に関してはあまり損を回避するとは思えない。
 動画サイトStage6は著作権問題を抱えた結果閉鎖となったが、閉鎖後著作権問題が世界的に解消したというはなしはない。
 つまり、ニコニコ動画がいくら規制されても、DailymotionとかVeohとかGUBAとかDaumで著作権を持つ映像や音声がアップロードされる。
 ニコニコ動画でアニメが見たい人は、ニコニコ動画上のアニメがなくなっても他の動画サイトでアニメを見ることが可能なのだ。

 俺からみたらよっぽど、乱雑な音楽を大きくしてしまったことのほうがニコニコ動画が責任をとるべき問題である。
 生みっぱなしで教育しない母親と同じ。

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